デザイナー・エンジニア待ちだったデータ可視化を、バイブコーディングで自分たちの手に - Squadbaseで変わったSHIBUYA CITY FCの開発フロー

概要
SHIBUYA CITY FCは、渋谷からJリーグを目指すサッカークラブです。クラブ運営の中でファン向けのデータページを充実させたいという思いがありながらも、デザインから開発まで複数の工程が必要で更新が滞りがちでした。
今回は、Squadbaseを使ってオフィシャルサイトのデータページを自ら作成したビジネスサイドの担当者・畑間 直英さん(以下畑間さん)に、その背景と実際の使い勝手、そして今後の展望についてお話を伺いました。
取り組みの背景
データページをご自身で作る前は、どのようなフローで進めていましたか?
畑間さん
以前からクラブとしていろんなデータをファンの方々に見てもらい、楽しんでもらえるようなページにしたいという思いがありました。ただ、クラブでさまざまな情報を取っているものの、それを可視化するというところがなかなかできずにいました。
まずパートナーであるQueueさんとともにデータを整理して、その上でクラブ内のデザイナーが色やグラフのレイアウトを決め、その仕様に沿ってQueueさんに開発してもらう、という流れでした。
要件定義 → デザイン作成(Figma)→ 外部エンジニア(Queue)に開発依頼、という工程が必要だったので、かなりの工数がかかっていて、更新が止まってしまっていた部分もありました。
Squadbaseを使う選択をした理由
自分たちで作ることのメリットをどう感じましたか?
畑間さん
Squadbaseはバイブコーディングでダッシュボードを作るサービスで、エンジニアでない方でも自由に使えるというところが魅力でした。Queueさんからご提案いただいた時に、「これなら自分でできるかも」と感じましたね。
更新のたびに外部に依頼するフローから抜け出して、自分たちで作って、自分たちで直せる状態にしたいという思いがあったので、試してみようと思いました。
バイブコーディングの実態
実際に使ってみた印象はどうでしたか?
畑間さん
まず、自然言語でチャットベースで全部できるというのが本当に良かったです。自分の言葉でAIと会話しながら、「こういうデータにしたい」「こういう見せ方をしたい」と指示するだけで、大まかな形ができてしまう。これは想像以上でした。
最初にQueueさんから大まかな使い方をレクチャーいただいた後、「じゃあ試しにデータページを作ってみてください」と言われて、プロンプト1行で「こんな感じでできました」というものが出てきた時は正直驚きました。
最初に作ったMVP(最小構成)はどのようなものでしたか?
畑間さん
ファン向けに選手のデータランキングを表示するページです。得点ランキングや出場時間などを視覚的に見せるシンプルなものから始めました。
出てきたものを見て「これならいける」と判断して、そのURLをデザイナーにそのまま投げたら「めっちゃいいじゃん、このままでいこう」となって。あとは色を白にするか黒にするかくらいの調整だけで、デザイナーのGoが出てそのまま公開まで進みました。
AIへの指示はどのようにしていましたか?
畑間さん
「ファンに向けて面白い見せ方をしたい」というような一文を最初に入れたのですが、それだけでもアウトプットが変わってくるんですよね。自分だったら思いつかないようなレイアウトやデータの見せ方をしてくれて、期待以上のものが出てびっくりしました。

途中でこんなやり取りもありました。2024シーズンのページを追加で作ろうとしたら、2025には存在するけど2024にはない選手データ(身長など)があって、AIから「データが足りないので追加しますか?」と聞かれたんです。そこで「SHIBUYA CITY FCの公式サイトから調べてください」と指示したら、「はい」とすぐ調べて反映してくれました。

詰まったポイントはどこでしたか?どう解消しましたか?
畑間さん
慣れないうちは余分なページが増えてしまうことがありましたね。最終的には1ページに統合したのですが、これはSquadbaseの扱いに慣れていなかったからだと思います。個々の要素を選んで部分的に修正できる機能など、知らない機能がまだ多かったというのが正直なところです。
便利だったのは、ミスした時に一つ前の状態に戻せる機能ですね。思い通りに反映されなかった時にすぐ戻せるのは助かりました。
運用・フローの変化
今回の取り組みでフローはどう変わりましたか?
畑間さん
これまでは「要件定義 → デザイン → 開発」という一方通行のフローでしたが、今回からは「作りながら決める」という感覚に変わりました。
Squadbaseで作ったものを見ながら「これならいける」とその場で判断して、デザイナーにURLを投げてすぐフィードバックをもらえる。一人で考えているだけでは出てこないようなアイデアや構成がどんどん出てくるので、そこはこれまでと全然違うなと感じました。
成果と今後の展望
公開後の反響はいかがでしたか?
畑間さん
まだ正式に発信する前の段階なんですが、社員ミーティングで見せたら「え、こんなの作ってたの!めちゃくちゃいいじゃん!」という反応でした。デザインにこだわりの強い、うちのデザイナーが一発で「めっちゃいいね」と言ってくれたので、それは素直に嬉しかったですね。
この記事が出るタイミングでデータページ刷新の発信もしようと思っているので、ファンの皆さんの反応がとても楽しみです。

データページを今後どうしていきたいですか?
畑間さん
今、ページを訪れたファン・サポーターの方が自分で見たいデータを会話形式で引き出せるようなチャットボット機能付きのデータページができないかを試しています。
「この選手の身長とゴール数の相関を教えて」みたいな問いに対して、データを組み合わせて答えてくれるようなイメージです。ただそのためには選手・クラブの膨大なデータが必要になるので、データの整理をどう進めていくかというところを並行して進めています。
また、2026シーズンはリアルタイムでその日のデータが反映されるページを作りたいと思っています。選手たちも出場時間や最高時速を気にしていて、シーズン中の面談でもそのデータを評価として伝えているので、選手自身もリアルタイムで自分のデータを確認できるようになると面白いなと。
データページ以外の活用も考えていますか?
畑間さん
ECとCRMの2つは特に活かせると思っています。
ECは現在、規模がまだ大きくないこともあって手作業が多いので、在庫管理や受注データの管理をSquadbaseで効率化できないかと考えています。
CRMのところでは、チケッティングの情報や試合に来てくれたお客さんの属性データをSquadbaseで整理して、「どうすればまた試合に来てもらえるか」「クラブのことをもっと好きになってもらうにはどうするか」という意思決定に活用していきたいです。
チームのスタッフも今シーズンで増えてきていて、カタパルト(Catapult)で取得しているトラッキングデータをSquadbaseで整理して、データを活用したコンディショニング改善にも使えないかというところも現場スタッフと一緒に検討しています。
最後に、同じような立場の方(非エンジニアのビジネスサイド)へメッセージをお願いします。
畑間さん
「バイブコーディング」という言葉を聞いた時は、自分でもできるかと少し不安でしたが、実際に触ってみたら全然そんなことはなくて、「これができたら次はあれもできるかも」とどんどんアイデアが広がっていきました。
以前は「作るものを決めてからデザインして開発する」という流れで動くしかなかったんですが、Squadbaseを使うと「作りながら考える」ができる。この違いはビジネスサイドにとってかなり大きいと思います。まずは気軽に触ってみてほしいですね。
実際に畑間さんが作成したページは以下のリンクからアクセスできます。
SHIBUYA CITY FCオフィシャルサイトはこちら。




