Project
Squadbaseでのプロジェクト管理
Projectとは
Projectは、アプリケーション開発の中心となる機能です。コードの管理、デプロイメント、実行環境の設定、アクセス分析、ログ確認などを統合的に管理できます。
主な特徴
- 統合的な管理: コード、デプロイ、ログ、分析を一元管理
- スペースとの連携: 必ずスペースに所属し、スペースメンバーと権限を共有
- 複数の作成方法: テンプレート、GitHubインポート、ファイルアップロードから選択可能
- 環境管理: Production(本番)とPreview(プレビュー)環境を使い分け
- フィードバック収集: チーム内でのコメント・フィードバック機能
プロジェクトの作成
すべてのプロジェクトはスペースに所属する必要があります。スペースメンバーは自動的にそのスペース内のすべてのプロジェクトにアクセスできます。
スペース詳細画面で「Create Project」をクリック
スペース一覧からスペースを選択し、スペース詳細画面のヘッダーにある**「Create Project」**ボタンをクリックします。
作成方法を選択
以下3つの作成方法から選択できます(詳細は下記参照):
- Excel、CSV、Jupyter Notebookファイルのアップロード
- テンプレートから開始する
- GitHubからリポジトリをインポートする
作成方法の種類
Excel、CSV、Jupyter Notebookファイルをアップロード
データファイルからダッシュボードを作成します。アップロード後、エディターが開き、データの可視化やインタラクティブなダッシュボード構築が可能です。
対応形式:
- Excel (.xlsx, .xls)
- CSV (.csv)
- Jupyter Notebook (.ipynb)
手順:
- 「Upload File」タブを選択
- ファイルをアップロード
- 処理完了後、エディターで編集
テンプレートから作成
さまざまなフレームワークやユースケースに対応したテンプレートで素早く開始できます。
利用可能なテンプレート:
- Streamlitアプリケーション
- FastAPI
- Next.js
- その他のフレームワーク
手順:
- 「Start from Template」タブを選択
- 使用したいテンプレートを選択
- プロジェクトが作成されます
GitHubリポジトリからインポート
既存のGitHubリポジトリをインポートしてプロジェクトを作成します。
前提条件:
- GitHubアカウントの連携が必要
- 対象リポジトリへのアクセス権限
手順:
- 「Import from GitHub Repository」タブを選択
- GitHub Organizationを選択
- インポートするリポジトリを選択
- プロジェクトが作成されます
メンバーアクセスについて
プロジェクト作成時、以下のアクセスルールが適用されます:
- Automatic Access(自動アクセス): スペースメンバー全員が自動的にプロジェクトにアクセス可能
- Permission Level(権限レベル): Organization Role(Admin、Creator、Viewer)に基づいてアクセスレベルが決定
- Additional Members(追加メンバー): プロジェクト作成後、スペース外のメンバーも個別に招待可能
プロジェクトの表示と管理
プロジェクト一覧
スペース詳細画面にプロジェクトがカード形式で表示されます。
各カードの表示内容:
- プレビュー画像: プロジェクトのスクリーンショット
- プロジェクト名: プロジェクトの名称
- 最終更新時刻: "Last updated XX ago" 形式で表示
- Open App ボタン: デプロイ済みアプリケーションを開く
- デプロイされていない場合はグレーアウト(無効)
 
- Open Editor ボタン: エディターを開く
ピン留め機能
よく使うプロジェクトをサイドバーにピン留めできます。
ピン留めの方法:
- プロジェクトカードの 「...」 ボタンをクリック
- 「Pin project」を選択
効果:
- サイドバーに「Pinned」セクションが表示されます
- ピン留めしたプロジェクトが常に表示され、素早くアクセスできます
ピン留め解除:
- 同じメニューから「Unpin project」を選択
プロジェクト詳細画面
プロジェクト名をクリックすると、詳細画面が表示されます。
ヘッダー部分
- メンバーアバター: アクセス権を持つメンバーのアイコンが表示されます
- Open App: デプロイ済みアプリを開く
- Open Editor: コードエディタを開く
- タブナビゲーション: 6つのタブで機能を切り替え
Projectタブ
プロジェクトの概要と最新情報を表示します。
Latest Deployment(最新デプロイメント)
最新のデプロイメント状況を確認できます。
表示項目:
- ステータス: Ready(準備完了)、Errorなど
- Environment: Production、Previewなどの環境
- コミットハッシュ: デプロイされたコードのバージョン
- Current バッジ: 現在公開中のデプロイメント
- コミットメッセージ: 変更内容の説明
- デプロイ時刻と実行者: いつ、誰がデプロイしたか
User Analytics(ユーザー分析)
アプリケーションへのアクセス状況を分析できます。
機能:
- 期間選択: Weekly(週次)などで期間を選択
- Page Views グラフ: 日別のアクセス数を視覚化
詳細はAnalytics機能を参照してください。
Comments(コメント・フィードバック)
チーム内でフィードバックを収集できます。
カテゴリ:
- ✨ Feedback: 一般的なフィードバック・使用感
- 🐞 Bug Report: バグ・不具合の報告
- 💡 Feature Request: 新機能の提案
- 💬 Question: 質問・確認事項
- ✍️ Note: メモ・ドキュメント
操作:
- 「New Comment」ボタンから新規コメントを作成
デプロイメント管理
Deploymentsタブ
プロジェクトのデプロイメント履歴を管理します。
画面構成:
- Environment絞り込み: "All Environments"または特定環境で絞り込み
- Create Deployment +: 新規デプロイメントを作成
- デプロイメント一覧: テーブル形式で表示
一覧の表示内容:
| 項目 | 説明 | 
|---|---|
| コミットハッシュ | デプロイされたコードのバージョン | 
| Current バッジ | 現在公開中のデプロイメント | 
| Environment | Production、Previewなど | 
| ステータス | Ready、Errorなど | 
| デプロイ時間 | ビルド時間 + 経過時間 | 
| コミットメッセージ | 変更内容の説明 | 
| デプロイ日時 | デプロイが実行された日時 | 
| デプロイ実行者 | デプロイを実行したユーザー | 
| View Details | デプロイメントの詳細を表示 | 
操作:
- View Details: デプロイメントの詳細を確認
- ページネーション: 複数ページにわたる履歴を閲覧
メンバー管理
Membersタブ
プロジェクトメンバーとその権限を管理します。
画面構成:
- Invite Member ボタン: 新規メンバーを招待
- Project Role 説明: プロジェクトロールに関する情報
- メンバー一覧: 2つのセクションに分かれて表示
Organization Admins(組織管理者)
組織レベルの管理者が表示されます。
表示内容:
- アバター
- ユーザー名
- Organization Role: Admin
- "Full access to all projects" 表示
- "Full Control" バッジ
特徴:
- 全プロジェクトへのフルアクセス権を持つ
- 個別の招待は不要
Space Members(スペースメンバー)
スペース経由でプロジェクトにアクセスしているメンバー。
表示内容:
- アバター
- ユーザー名
- Organization Role: Creator、Viewer
- "via Space: [スペース名]" 表示
- アクセスレベル:
- Deploy & View: デプロイと閲覧が可能(Creator)
- View Only: 閲覧のみ可能(Viewer)
 
- アクションメニュー(...)
特徴:
- スペースメンバーであれば自動的にアクセス可能
- 権限はOrganization Roleに基づく
プロジェクト設定
Settingsタブ
プロジェクトの詳細設定を管理します。
サイドバーメニュー:
- Overview(概要)
- Git Repository(Gitリポジトリ)
- Database(データベース)
- Environments(環境設定)
- Production
- Preview
 
Overview Settings(概要設定)
プロジェクトの基本情報を編集できます。
編集可能な項目:
- Project Name: プロジェクト名を変更
- Space: 所属するスペースを変更
- Save ボタン: 変更を保存
読み取り専用の情報:
- Project ID: プロジェクトの一意な識別子(コピー可能)
- Outbound IPs: プロジェクトからの送信元IPアドレス一覧(コピー可能)
- データベースやAPIの接続許可設定に使用
 
Danger Zone(危険な操作)
重要な変更や削除操作を行うセクションです。
Make Project Public(プロジェクトを公開)
- 現在の状態: "This project is currently private."
- 「Change Visibility」ボタンで公開設定を変更
Delete Project(プロジェクト削除)
この操作は取り消せません! 削除すると、すべてのデプロイメント、ログ、設定が完全に失われます。
- 説明: "You can delete the project. This action is irreversible."(この操作は取り消せません)
- 「Delete Project」ボタンで削除
Tips & よくある質問
Q: プロジェクトとスペースの関係は?
A: プロジェクトは必ずスペースに所属します。スペースメンバーは自動的に全プロジェクトにアクセスできるため、チームでの作業が簡単です。
Q: GitHubリポジトリを後から変更できますか?
A: はい、Settings > Git Repository から変更できます。
Q: デプロイメントを作成するには?
A: Deploymentsタブの「Create Deployment +」ボタン、またはエディターからデプロイできます。
Q: プロジェクトメンバーを個別に追加するには?
A: Membersタブの「Invite Member」ボタンから、スペース外のメンバーも招待できます。
Q: Outbound IPsは何に使いますか?
A: 外部データベースやAPIサービスへの接続時、ファイアウォールやアクセス制限の設定で使用します。これらのIPアドレスからの接続を許可する必要があります。
Q: ProductionとPreview環境の違いは?
A: Production は本番環境、Previewはテスト・プレビュー用です。詳細はEnvironment機能を参照してください。
おすすめの使い方
- テンプレートから始める: 初めてのプロジェクトは、テンプレートから始めるとスムーズです
- ピン留めを活用: よく使うプロジェクトをピン留めして、アクセスを高速化しましょう
- Comments機能でコラボレーション: バグ報告や機能要望をComments機能で共有し、チームでの情報共有を促進
- デプロイメント履歴を確認: 問題が発生した場合、Deploymentsタブで履歴を確認し、いつから問題が起きたか特定できます
- ログを活用: 問題の原因を特定するために、ログ機能を積極的に活用しましょう
まとめ
Projectは、アプリケーション開発の中心となる強力な機能です。作成から管理、デプロイ、分析まで、すべてを一元的に行えます。スペースと連携することで、チームでの効率的な開発が実現します。
主要な機能:
- 統合的なプロジェクト管理
- 柔軟なデプロイメント管理
- チームコラボレーション
- 詳細なアクセス制御
- ユーザー分析とログ監視
さらに詳しい情報は、各機能の専用ドキュメント(Analytics、Environment、Logsなど)をご参照ください。