Squadbase
Aug 25

Microsoft Entra IDによるログイン機能

柴田 直人
Co-founder, CEO

Squadbase は、Microsoft Entra ID(旧称 Azure Active Directory)を使ったログインに対応しました。Microsoft アカウントでサインインするだけで、Squadbase 上のすべての社内アプリに同じ ID で安全にアクセスできます。Next.js や Streamlit などで構築したアプリとも連携し、認証基盤を Entra ID に統一できます。

MS Login

AI時代の社内アプリ開発とセキュリティ・運用にとって必要な基盤

AI とバイブコーディングの活用が進み、社内アプリは短期間で一気に増えています。価値を生むスピードは上がりますが、アプリごとに別々の認証情報を作る運用は、実装ミスや情報漏洩のリスクを高め、管理の手間も急速に膨らませます。私たちが重視したのは、この状況でも組織としての信頼とガバナンスを保ち続けることです。そのためには認証を一元管理し、エンタープライズで広く使われている認証基盤の一つである Entra ID を正しくサポートすることが最も効果的だと考えました。

エンタープライズでの課題に応える

今回の対応により、認証は Entra ID に集約できます。Squadbase のダッシュボードから各アプリへのアクセス権限の割り当てを自由にコントロールでき、入社・異動・退職に合わせた付け替えも整理されます。既に運用している多要素認証や条件付きアクセス、パスワードレスといったポリシーをそのまま適用できるため、例外を最小限に抑えた運用が可能になります。

さらに、それぞれのユーザーがどのアプリをどれくらい使っているのかを可視化するユーザー分析や、誰がいつどのアプリにアクセスしたのかを残す監査ログも、追加のコードなしで蓄積できます。各アプリごとにユーザーデータベースやパスワード保管を持たない設計は、秘密情報の散逸防止にもつながります。開発者は認証の実装や保守に費やしていた時間を本来の機能開発に充てられ、プロトタイプから本番への移行でも作り直しは不要です。利用者は一度のサインインで複数のアプリをシームレスに使え、日々の業務を止めずに済みます。

まとめ

私たちが Entra ID 連携を追加した理由は、AI 時代のスピードを保ちながら、組織の信頼とガバナンスを強くするためです。Squadbase は「速く作る」を、Entra ID は「安全に運用する」を支えます。アプリが増えるほど、認証は分散ではなく一元管理が必要になります。今回の対応によって、開発の俊敏さとセキュリティ基準の両方を、無理なく同時に高められるようになりました。

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