AIダッシュボードビルダー比較【2025-2026年版】完全ガイド

柴田 直人
柴田 直人
Co-founder, CEO

2026年、ダッシュボードは「作る」から「生成する」時代へ

ダッシュボード作成の常識が変わりました。2026年、生成AIはビジネスインテリジェンス(BI)の付属機能ではなく、システム全体を動かす中核技術になっています。AIダッシュボードビルダーは、データ接続からチャート作成まで、すべてを自動で処理します。

多くのチームが同じ疑問を抱えています。シンプルなプロンプトからダッシュボードを生成する新しいAIダッシュボードビルダーを試すべきか?それとも、Tableau AIThoughtSpotのような従来型ツールを使い続けるべきか?

答えはチームが何を重視するかで決まります。スピードと柔軟性か、それとも堅牢な管理機能とセキュリティか。

本ガイドでは、Vibe Analytics(バイブアナリティクス)と呼ばれる新しいアプローチと、AI機能を搭載した従来型BIツールの両方を解説します。記事を読み終える頃には、2025-2026年に最適なダッシュボードビルダーが見つかるはずです。

AIダッシュボードビルダーとは?

AIダッシュボードビルダーとは、AIを活用して主要な指標やチャートを含むダッシュボード作成を支援するツールです。従来のドラッグ&ドロップで棒グラフを手動配置する方式とは異なり、欲しいものを説明するだけでAIがダッシュボードを生成します。

最初から生成AIをコアエンジンとして設計されたツールもあります。また、既存のBIプラットフォームにAI支援機能を追加したツールもあります。どちらも時間を節約できますが、動作の仕組みはまったく異なります。

2つの主要なダッシュボードツールのタイプを見ていきましょう。

AIダッシュボードの2つのアプローチ

AIダッシュボード市場は、2つの明確なグループに分かれています。この違いを理解することが、適切なツール選びに不可欠です。

Vibe Analytics(バイブアナリティクス)- Squadbase

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このAIダッシュボード構築の新しいアプローチは、「Vibe Coding(バイブコーディング)」のコンセプトに基づいています。Vibe Codingとは、AIリサーチャーのAndrej Karpathyが提唱した用語で、シンプルなプロンプトで指示しながら生成AIに重要な作業を任せる手法を指します。

Vibe Analyticsでは、ダッシュボードを部品ごとに構築するのではなく、見たいものをAIに伝えるだけで、データベース接続、デザイン、インタラクティブなダッシュボード機能まで、すべてを生成します。

主な特徴:

  • ゴールファーストの作成:達成したいことから始め、AIが残りを決定します
  • 完全なアプリケーション出力:棒グラフ以上のものを得られます。ボタン、フィルター、アクションを備えた動作するデータアプリが完成します
  • 先回りのレコメンド:AIが既存のダッシュボードとデータ全体を分析し、追加の作業なしで、思いつかなかったインサイトやアイデアを提示します
  • 迅速な成果:コンセプトから動作するインタラクティブダッシュボードまで、数ヶ月ではなく数分で到達できます

このアプローチは、データソースが散在していたり整理されていなくても機能します。大規模なIT部門も数ヶ月の準備も必要ありません

ビジネスユーザーは必要なツールを自分で作成できます。コーディングスキルは不要です。追跡したい内容を説明するだけで、AIが構築します。

こんなチームにおすすめ: 経営者、DXチーム、スタートアップ、そして迅速な結果を求める人。今すぐデータについて知りたいことがあるなら、Vibe Analyticsは来週ではなく今日、答えを提供できます。

従来型BI + AI(Tableau AI、ThoughtSpot)

Traditional BI with AI

出典: Tableau Next

これらはエンタープライズグレードの確立されたプラットフォームです。長年の市場実績があり、既存機能の上にAI機能を追加しています。

主な特徴:

  • 自然言語クエリ:平易な日本語で質問を入力すると、回答をチャートで返します
  • 自動インサイト:AIがデータモデルのパターンを識別し、注目すべき点を強調します
  • 堅牢な管理機能:アクセス権限の設定、監査ログ、コンプライアンス要件への対応が可能です
  • ユーザー主導の探索:どんな質問をすべきか知っている必要がありますが、AIが回答を見つけるプロセスを加速します

これらのツールは、整備されたクリーンなデータモデルを持つデータチームがいる場合に最も効果を発揮します。

セットアップには数週間から数ヶ月かかることがあります。データのマッピング、ユーザーロールの設定、チームのトレーニングが必要です。ただし、一度稼働すれば、エンタープライズ規模のチームと厳格なガバナンス要件に効果的に対応できます。

こんなチームにおすすめ: データアナリスト、IT部門、コンプライアンス要件がある大企業。データアクセスに厳格なルールがある場合、これらのツールは必要な管理機能を提供します。

AIダッシュボードビルダー比較:Vibe Analytics vs 従来型BI

主な違いは、ツールが何をできるかではなく、どのように動作するかにあります。

Vibe Analyticsはゴールから始め、AIが必要なものを構築します。

従来型BIはボトムアップアプローチです。まずデータレイヤーを構築し、その上にチャートを追加します。

2つのアプローチを並べて比較します:

AIダッシュボードの2つのアプローチの視覚的比較

観点Vibe Analytics (Squadbase)Tableau AI / ThoughtSpot
構築方法ゴールファースト:必要なものから始め、AIが残りを処理ボトムアップ:クリーンなデータから始め、チャートを追加
主なユーザー経営者とDXチームデータアナリストとITチーム
柔軟性AI生成コードでオープンエンド組み込みオプションに依存
導入コスト低い(データベースに接続して開始)高い(ライセンスとセットアップ作業)
スピード数分〜数時間数週間〜数ヶ月
2026年の焦点新しいアプリをオンデマンドで構築既存レポートの説明

両方のアプローチに明確な利点があり、最適な選択はチームの能力と目標によって異なります。

おすすめAIダッシュボードビルダー 2025-2026

現在利用可能なトップAIダッシュボードツールを詳しく見ていきます。それぞれ異なるアプローチを取っています。

スピードと使いやすさを優先するツールもあれば、検索と探索に重点を置くツールもあります。チームの働き方に合ったものを選んでください。

トップAIダッシュボードビルダー:Squadbase、ThoughtSpot、Tableau

Squadbase — Vibe Analyticsプラットフォーム

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Squadbaseは、最初からVibe Analyticsアプローチを採用した異なる道を歩んでいます。AIは追加機能ではなく、ツールの動作の中核です。

必要なものを平易な言葉で説明するだけです。例えば「過去90日間の地域別売上を、製品タイプのフィルター付きで表示して」と伝えると、Squadbaseは静的なチャートではなく、完全なデータアプリケーションを構築します。

出力にはフィルター、ボタン、ライブデータが含まれます。AIが裏でコードを書くため、結果を微調整することも、そのままデプロイすることもできます。

強み:

  • アイデアから動作するアプリへの最速パス
  • BIスキル不要
  • 生成コードによる完全な制御
  • アクセス制御と監査ログ

注意点:

  • ユーザーベースが成長中の新しいプラットフォーム
  • プロセスよりスピードを重視するチームに最適
  • 厳格なコンプライアンスワークフローにはあまり適さない

価格: 月額¥4,700/クリエーターから。閲覧者は無料。

ThoughtSpot — 検索ファーストのパイオニア

ThoughtSpot

出典: ThoughtSpot

ThoughtSpotは、検索ベースのBIと自然言語クエリで名を馳せました。検索エンジンのように質問を入力すると、主要指標を表示するチャートを返します。

ThoughtSpot Sageと呼ばれるAIレイヤーは、大規模言語モデルを使用しています。これにより、フォローアップの質問をしたり、データモデルの詳細な分析を行ったりできる、チャットのような体験が生まれます。

強み:

  • 大規模データセット全体での高速検索
  • 大規模チーム向けに構築
  • 堅牢なデータルールとアクセス制御

注意点:

  • 良い結果を得るには、データが適切にモデル化されている必要があります
  • セットアップには時間と費用がかかります。数ヶ月のロールアウトを計画してください
  • システムを維持できるデータチームがある企業に最適です

価格: エンタープライズレベル。ほとんどのプランは年間3桁万円以上です。

Tableau AI — エンタープライズの標準

Tableau AI

出典: Tableau Pulse

Tableauは、世界で最も使用されているBIツールの1つです。現在、Tableau PulseなどのAI機能を提供しています。これらの機能は、データが変化したときにアラートを送信し、見逃したかもしれないインサイトを提案します。

Tableauは、所有者であるSalesforceと連携しています。Salesforce製品を使用している場合、強力な選択肢となります。

強み:

  • 業界最高水準のチャートとグラフ
  • 巨大なユーザーコミュニティとリソース
  • Salesforceツールとの優れた連携

注意点:

  • 価格体系が複雑
  • 高度な機能には学習曲線がある
  • 最良の結果にはITサポートが必要

価格: 基本プランは月額約¥9,400/ユーザーから。

AIダッシュボードビルダーの選び方

どのツールがチームに合うかわからない場合は、これら3つの質問に答えて、ニーズに合ったAIダッシュボードビルダーのタイプを判断してください。

このフローチャートを使って、チームに適したAIダッシュボードビルダーを見つけてください

質問1: 予算とスケジュールは?

リソースについて正直に考えてください。限られた予算で今週中に結果が必要ですか?それとも、数ヶ月と十分な予算がありますか?

  • 数日 + 小さな予算: Squadbaseで迅速に分析ができます
  • 数ヶ月 + 大きな予算: Tableau AIまたはThoughtSpotがエンタープライズパワーを提供します

質問2: 誰がダッシュボードを使いますか?

主なユーザーを考えてください。その場でデータを探索する必要がある現場チームですか?それとも、固定レポートを必要とする経営幹部ですか?

  • 現場チーム向けの動的ビュー: Vibe Analyticsはスピードと自由度を提供します
  • リーダー向けの固定レポート: 従来型BIは強力な制御と洗練さを提供します

質問3: データウェアハウスの準備は万全ですか?

SnowflakeBigQuery、または同様のデータウェアハウスを使用していて、セマンティックレイヤーが整備され、データモデルがクリーンで、専任のデータチームがいますか?

  • 部分的、またはこれから: Vibe Analyticsはデータウェアハウスの成熟度を問わず機能します。整理途中のデータでも問題ありません
  • はい、万全です: 従来型BIツールは成熟したデータ基盤を活かして、すぐに価値を提供できます

AIダッシュボード市場は2026年も成長し続けます。新しいツールが登場し、既存のプラットフォームもAI機能を拡張するでしょう。しかし、根本的な選択は変わりません:スピード vs 管理。チームに合った道を選び、構築を始めましょう。