高度なインタラクティブ機能の実装
あなたのダッシュボードを、単なるデータ表示ツールから、ユーザーがインタラクション可能な分析ツールへと進化させましょう。
前章で作成したダッシュボードは美しく機能的でしたが、データを「見る」ことしかできませんでした。この章では、フィルタリング、ドリルダウン、リアルタイム更新などの機能を追加し、セルフサービスBIツールを超える柔軟性を実現します。
新たな分析ページを作る
まずは、新たに商品カテゴリごとの売上分析ページを作ります。その前に、会話の履歴をクリーンアップしておきましょう。以下のコマンドを Claude Codeに 入力してください。
/clearそれでは、以下のようにClaude Codeに依頼してみましょう。
新たに、商品カテゴリごとの売上分析ページを作成してください。
データは public/sample_data ディレクトリにあるcsvファイルを使用してください。
ページの実装後は、サイドバーにリンクも追加してください。もし開発中にエラーが出たら、エラーメッセージをコピペしてClaude Codeに報告してみましょう。解決策を提案・実行してくれます。
以下のようなページが作られたでしょうか?画面の実装はこれとは異なるかもしれませんが、サンプルデータを使った売上分析ページが作られていればOKです。

データフィルタリングとインタラクティブな可視化
それでは、ここからインタラクティブな要素を追加して、データの絞り込みを実装してみましょう。
分析対象の期間を指定するUIを追加し、データの表示を絞り込み条件に連動させてください。以下のように、日付の選択欄が追加されているでしょうか?実装がうまくいっていたら、実際に日付を選択してインタラクティブな分析が可能なことを確認してみてください。
もし、実行時にエラーが出てしまっていたら、エラーメッセージをコピペしてClaude Codeに報告してください。

使いたいUI要素を指定する
SquadbaseのNext.jsテンプレートでは、shadcn/uiのコンポーネントがあらかじめ追加されています。どのようなコンポーネントが用意されているかは、shadcn/uiの公式サイトを確認してみてください。
振り返り
このように、従来のBIでは実装が難しかったロジックやUIのカスタマイズが、Claude Codeに依頼するだけで完成してしまいます!
Claude Codeへの指示も上達し、具体的で実現可能な要求を効果的に伝えられるようになったのではないでしょうか? 特に @ プレフィックスを使用することで、Claude Codeに与えるコンテクストを明確に管理することができることがわかったと思います。
発展的な演習として、実際の業務データでの活用シナリオを検討してみてください。例えば...
- 売上データの多軸分析
- 顧客セグメントの比較分析
- 在庫レベルの監視と予測
- マーケティングROIの測定
より複雑で具体的な要求を実装するためには、Claude Codeと複数回のやりとりを繰り返すことになるでしょう。その際にも今回学んだことを活かして、指示の具体性やコンテクストの管理を意識してみてください。
次章では、データベースとの接続の方法を学びます。