Claude Code初回体験
本章では、いよいよ実際にClaude Codeを使って、Streamlitアプリケーションを編集していきます。
Claude Code - AIと話すだけでプログラミングができる時代へ
Claude Codeは、「コンピューターのファイルと会話できるチャットボット」として機能します。
ChatGPTと同じように、自然言語で指示を出すだけで、Claude Codeがコードを書いてくれます。
技術的な詳細を知らなくても、経験豊富なエンジニアがそばにいて、親身になってサポートしてくれるような体験を得られます。
Claude Codeは、単純なコード生成ツールではありません。コードの作成、バグの発見、説明、リファクタリング、テストの作成など、開発に関わるあらゆる作業をサポートしてくれます。
それではClaude Codeを起動して実際に使ってみましょう。
Claude Codeの起動
Codespaces環境で、ターミナルを開いてください。まず、以下のコマンドを実行してClaude Codeを起動させます。Claude Code側から操作の指示がある場合は、矢印キーとreturn(enter)で操作ができます。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
claudeコマンドの実行後、以下の手順に沿ってセットアップを完了させてください。
お好みのUIのテーマ設定をreturnしてください。

Claude account with subscriptionをreturnしてください。

外部サイトへ遷移の指示が出ますが、接続拒否が生じるため、ここはcancelしてください。

ターミナルに戻り、表示されているリンクをクリックしてください。

Authorizeを押してください。

Authentication Codeが表示されるので、そのコードをコピーして、Codespacesの画面に戻ってペーストしてreturnしてください。ログインに成功すると以下の画面が表示されます。

あとは指示に従って、操作を進めてください。以下の画面になれば、Claude Codeを動かす準備が整いました。

実践演習 - Claude Codeを動かしてみよう
Claude Codeで最も便利な機能の一つが、@記法によるファイル参照です。
Claude Codeで@を入力すると、現在のプロジェクト内のファイル一覧が表示されます。この中から参照したいファイルを選択すると、Claude Codeが自動的にファイルの内容をコンテキストに取り込みます。
例えば、@app/page.tsxと入力すると、Home.pyファイルの内容がClaude Codeに読み込まれ、そのファイルに関する質問や編集指示を出すことができます。
@app/page.tsx このファイルではどのような処理を行なっていますか?説明してください。Claude Codeとのコミュニケーション基本原則
Claude Codeとより効果的にコミュニケーションするための基本原則があります。
最も重要な原則は、明確な目標を設定することです。公式ドキュメントでは、「Claude performs best when it has a clear target to iterate against」と述べられています。
曖昧な指示よりも、「売上データを棒グラフで表示し、X軸に月、Y軸に売上額を配置してください」のような具体的な指示の方が、Claude Codeは優れた結果を提供します。
CLAUDE.mdファイルの活用も重要な要素です。
このファイルは、Claude Codeが起動時に自動的に読み込む設定ファイルで、プロジェクトの文脈をAIに伝える役割を持ちます。
CLAUDE.mdファイルには、まず技術スタック(使用するライブラリとバージョン)を記載してください。次に、プロジェクト構造(ディレクトリ構成とファイルの役割)を説明し、よく使用するコマンドとコードスタイルの規則も含めることが効果的です。
重要なのは、「必要なことのみを端的に」書くことです。情報が多すぎると、Claude Codeが重要な内容を無視してしまう可能性があります。
明確で具体的な指示を出すことで、Claude Codeは期待に応える結果を提供してくれます。
振り返りと次のステップ
ここまでで、Claude Codeの基本的な使い方を習得しました。
ターミナルインターフェースへの恐怖心を克服し、AI開発パートナーとの効果的なコミュニケーション方法を学びました。エディターとの統合機能を活用し、自然な言葉でプログラムを編集できるようになりました。
今回学んだ基本スキル:
- Claude Codeの起動
- @記法によるファイル参照機能
- 明確な指示の出し方
これらのスキルは、今後の学習の基盤となります。
次章では、Claude Codeにコードを生成させて、基本的なダッシュボードを構築します。この知識を活かして、さらに実践的な開発に挑戦しましょう。